私が結婚するとき、その頃は結婚する人が着物一式を揃えて持っていく、という習慣が少なくなってきた頃だったと思います。少なく、というより、かなり少なかったと思います。それでも母は子供達には是非とも着物一式を揃えて持たせたいと思っていたようです。
母は長女で、実母が割と早く亡くなり継母がいたのですが、いろいろとむつかしいことにも直面したようです。そのせいか、結婚するときには当時で言う普通の嫁入り道具としての着物を用意できなかったようで、それが時折話題にもなりました。そしてそのせいか、娘にはいわゆるちゃんとしたものを持たせてやりたいと思っていたようです。
そんな母の話を聞いて姉はどう思っていたのかは知りませんが、私は結婚するときには着物は一式揃えて持っていくものだと思い込んでいました。
留めそでや、訪問着、喪服、などなど、、、。
なので結婚してから、周囲の人に聞くとそんなのは持っていなかったり、今から留めそでを作るとかいう人が結構いて、少しびっくりしましたが。
私は長男の家に、姉は次男の家に嫁ぎましたが、母は同じように着物を用意しました。こんなことを言ってはなんですが、姉は最初公団住宅に住んでいました。だからもちろん一戸建てより狭いです。でも箪笥の中にはちゃんと着物がずら~りと並んでいました。これがなかったらもっと広く住めるのに箪笥一つを占領していました。
私は夫の実家に住むことになっていました。その当時としてももう古いしきたりなんでしょうけれど、荷だしが終わったら夫側の親戚がそろって結婚の荷物を見にくるというのがありました。一式はそろっているけれど、たくさんではない私の荷物です。でも母がいろいろと準備して揃えてくれた物です。夫側の親戚に見てもいいか?と聞かれた時は自信を持ってどうぞいらしてくださいと言いました。
きっと母はこんなこともあるだろうと思って揃えてくれたのでしょう。極端なたとえですが、今でも家の中は散らかっていて見てほしくなくても、着物は見られても平気だと思うくらいです。
もちろん箪笥の肥やしではなく、着物はいろいろ活躍してくれています。父が亡くなったときにも姉妹で葬式には着物を着ました。
姉は私の結婚式には留め袖で来てくれました。身内をほめるのもなんですが、赤ちゃんをだっこした若いママの留め袖はとてもきれいでした。若いから着るのを嫌がる人もいますが、どんどん着てみてはどうでしょうか。
そのほか、親戚の家に行くのはもちろん、結婚式には大活躍でした。さて、何を着ようかというとき、着物があるので困りませんでした。体形が多少変わっていても着ることができます。流行もあまりありません。もちろん伝統柄もすてきです。
さて、そろそろアラフィフなので、わたしにはまったくない着物の知識などもほしいところです。たくさんではないけれど着物はある、でも今のわたしは着るたびにどれがいるんだっけ、この帯はだめかなと、母に相変わらず聞いてばかりです。着物に、母に、恥ずかしくないようにする、これからの課題です。
最近では着物のネットショップでも、作家ものなどの良い着物を入手することが容易になってきました。
良い時代になりましたね。
母は長女で、実母が割と早く亡くなり継母がいたのですが、いろいろとむつかしいことにも直面したようです。そのせいか、結婚するときには当時で言う普通の嫁入り道具としての着物を用意できなかったようで、それが時折話題にもなりました。そしてそのせいか、娘にはいわゆるちゃんとしたものを持たせてやりたいと思っていたようです。
そんな母の話を聞いて姉はどう思っていたのかは知りませんが、私は結婚するときには着物は一式揃えて持っていくものだと思い込んでいました。
留めそでや、訪問着、喪服、などなど、、、。
なので結婚してから、周囲の人に聞くとそんなのは持っていなかったり、今から留めそでを作るとかいう人が結構いて、少しびっくりしましたが。
私は長男の家に、姉は次男の家に嫁ぎましたが、母は同じように着物を用意しました。こんなことを言ってはなんですが、姉は最初公団住宅に住んでいました。だからもちろん一戸建てより狭いです。でも箪笥の中にはちゃんと着物がずら~りと並んでいました。これがなかったらもっと広く住めるのに箪笥一つを占領していました。
私は夫の実家に住むことになっていました。その当時としてももう古いしきたりなんでしょうけれど、荷だしが終わったら夫側の親戚がそろって結婚の荷物を見にくるというのがありました。一式はそろっているけれど、たくさんではない私の荷物です。でも母がいろいろと準備して揃えてくれた物です。夫側の親戚に見てもいいか?と聞かれた時は自信を持ってどうぞいらしてくださいと言いました。
きっと母はこんなこともあるだろうと思って揃えてくれたのでしょう。極端なたとえですが、今でも家の中は散らかっていて見てほしくなくても、着物は見られても平気だと思うくらいです。
もちろん箪笥の肥やしではなく、着物はいろいろ活躍してくれています。父が亡くなったときにも姉妹で葬式には着物を着ました。
姉は私の結婚式には留め袖で来てくれました。身内をほめるのもなんですが、赤ちゃんをだっこした若いママの留め袖はとてもきれいでした。若いから着るのを嫌がる人もいますが、どんどん着てみてはどうでしょうか。
そのほか、親戚の家に行くのはもちろん、結婚式には大活躍でした。さて、何を着ようかというとき、着物があるので困りませんでした。体形が多少変わっていても着ることができます。流行もあまりありません。もちろん伝統柄もすてきです。
さて、そろそろアラフィフなので、わたしにはまったくない着物の知識などもほしいところです。たくさんではないけれど着物はある、でも今のわたしは着るたびにどれがいるんだっけ、この帯はだめかなと、母に相変わらず聞いてばかりです。着物に、母に、恥ずかしくないようにする、これからの課題です。
最近では着物のネットショップでも、作家ものなどの良い着物を入手することが容易になってきました。
良い時代になりましたね。